DIYで自宅防音

  • 2018.08.24 Friday
  • 10:38

JUGEMテーマ:レコーディング

 

少し前までは考えられなかったのですが、今や音楽レコーディングが手軽に行える時代になりました。

記録メディアや録音機材の小型化、高性能化で、プロアマ問わず、ミュージシャンが自宅でレコーディングを行い、高音質の音源を製作するのは当たり前です。

機材さえ揃えてしまえばレコーディング自体は誰でもスタートすることができるのですが、機材以上に問題となるのがレコーディング時の周辺環境です。

周囲に人家の無い山奥でもない限り、屋外への音洩れを気にせず大音量で音楽の演奏が可能な住居というのは、日本の住宅事情からすると、なかなか有り得ないでしょう。

ミュージシャンにとって近所から騒音苦情が寄せられるのは死活問題で、常に周囲への音漏れを気にしながらレコーディングを行う必要があります。

 

私も自宅でレコーディングを行っているミュージシャンの一人なので、周辺環境への配慮は常に怠らないようにしています。

普段、音楽教室として使用しているピアノスタジオは防音施工がしておりますが、元々の所有者と共有して使っているので、レコーディングに必要なコンピュータや機材を常に常設しておくことはできません。

ですので、レコーディングを行う際、また作曲や音楽製作関連のレッスンでコンピュータやレコーディング機材が必要な場合には自宅の2階の事務所兼レコーディングスタジオを使用しています。

 

自宅は一軒家なのですが、住宅街の一室であるので、周囲への音漏れを気にしない訳にはいきません。

完全防音にかかる費用は相場として六畳、数百万円〜と非常に高額です。

私の住んでいる群馬県では、土地を含めて中古の一軒家が買えてしまうほどです。

そんな大金を銀行に借りる訳にもいかないので、自分なりの工夫を凝らして、DIYの自宅防音をおこなっています。

 

まずは一番音漏れの原因となる窓の防音です。

非常に効果的なのは窓を潰して壁にしてしまうことですが、費用や換気の問題を考えると、実際に窓を潰すのは難しいところです。

そこで群馬最大級のホームセンター、ジョイフル本田新田店で見つけたイノアックという会社のサウンドガードという吸音・防音パネルで窓を塞ぐことにしました。

 

防音窓

 

窓の大きさを測り、91cm×182cmと91cm×91cmのパネルの組み合わせであれば十分に窓を塞げることが分かったので、早速購入。

マジックテープと両面テープで接着したのですが、2日もするとパネルの重みで両面テープが取れてしまいました。

そこでDIYです。

電動ドリルで壁に穴を開けて、L時金具で下面を支え、Z時金具で上と横からパネルを押さえることにしました。

これで問題なくパネルを壁に設置することが出来ました。

 

防音金具
パネルを取り外した窓。L字金具とZ字が見えます。

 

金具12個で約5,000円ほど、サウンドガードはパネル二つで20,000円強くらいだったと記憶しているので、約250cm×80cmの壁の防音は30,000円以下に抑えることができました。

決して費用として安くはありませんが、効果は抜群です。

 

それでも完全防音では無いので、少し音量の大きい楽器や歌を録音したいと思ったら専用のブースが欲しいところです。

自宅の二階には幸いなことに備え付けのクローゼットがあったので、これを利用することにしました。

クローゼットの中にマイクスタンドを置き、歌や管楽器などを録音する際にはクローゼットに向かって音を出します。

 

クローゼット閉 クローゼット開

 

既に窓には防音対策が施されているので、ほとんど外に音は漏れません。

ただしクローゼットの中は板張りなので、音が不必要に反響してしまい、濁った音が録音されてしまうという可能性があります。

ですので、写真にもあるようにリフレクションフィルターという音を吸収するパネルを用いて、録音時の不必要な反響を防いでいます。

 

また私自身、ギタリストということもあり、エレクトリックギターの音にはこだわりがあります。

最近は録音機器とギターを直接つないで、ギターアンプから出る音をマイクで録音したサウンドをコンピュータ上で再現するギタリストが増えています。

その場合はギターアンプやマイクを使わなくても録音できてしまうので、防音対策の必要はありません。

 

もちろん本当は誰しもがギターアンプの音を直接録音したいと考えています。

しかしながらギターアンプのほとんどは、ある程度大きな音量でなくては本来のサウンドが得られないとさていて、小さい音でギターアンプを鳴らしても迫力に欠ける音になってしまうことがほとんどです。

ですので、周辺環境への配慮が必要な自宅録音では、ギターアンプの音を小音量で録音するよりも、コンピュータ内でギターサウンドをデジタル処理し、アンプからの音を再現する方がより迫力のあるサウンドを得られることが多いのです。

 

私の場合は、そうしたデジタル処理によるギターアンプの音の再現ではなく、AxeTraksという機材を使用しています。

これはあまりポピュラーな商品ではないようですが、AxeTraksはスピーカーとマイクが内部に設置されている鉛板で完全防音された箱です。

 

AxeTracks

 

ギターアンプとAxeTraksのインプットと、AxeTraksのアウトプットと録音機器をつなげば、大音量でギターアンプの音を防音箱の中で鳴らし、それをマイクで収音できるという便利な機材となっています。

マイクとスピーカーの位置を調整できないなど、制限はありますが、本物のギターアンプの音を自宅で収録できるという点で非常に重宝しています。

 

このように様々な防音対策を行った上で収録された一部音声が聴けるのが、私がプロデュースしたロックバンド、Basketfieldの『アルフェの思い出』というアルバムです。

プロモーションビデオがあるので、是非「この音はこうやって収録したんだー」などと感じながら、聴いてみて頂けたら大変うれしいです。

 

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