音楽家と才能

  • 2018.09.07 Friday
  • 15:18

JUGEMテーマ:音楽教室

 

 

よく「天才音楽家が云々」や「私には音楽の才能が無いから云々」などという話を耳にします。

もちろん子供のうちから音楽が得意な人や好きな人もいれば、苦手意識を持った人やあまり好きでない人もいますが、私は生まれ持った遺伝的要因が音楽の実力に大きな影響を与えるとは思いません。

むしろ遺伝要素よりも環境が大きく作用すると考えています。

 

絵画やスポーツの世界では、「経験ゼロなのに、始めてみたらいきなり才能が開花した」という話を聞いたことがあります。

全ての絵画ジャンルやスポーツ競技であてはまるということはありませんが、イラストレーターや格闘家では、その生まれ持った抜群のセンスで、始めてまもなくトッププロに上り詰めるという人もいます。

 

しかし私の知る限り音楽の世界では聞いたことがありません。

音楽のトッププロは皆、長い年月をかけた努力の積み重ねで現在の地位を確立していると言えます。

今まで楽器を一切触ったことのない人が、一週間練習しただけで音大に合格するという事態はまずあり得ません。

 

モーツァルトのように神童、天才として持て囃され、幼少時から実力を発揮する音楽家もいますが、近年の研究によるとモーツァルトは3歳から5歳の間には既に3,500時間以上の訓練を行っていたと言われています。

2年間、毎日5時間以上の練習を続けた計算になり、今の時代であれば虐待と捉えられるかも知れません。

努力を続ける能力もまた才能であるということは言えるでしょうが、特別な遺伝子を持っているために、音楽を始めていきなり完璧な演奏が出来たというわけではないようです。

 

モーツァルトのように5歳から作曲をするというのは凄いことですが、5歳で作曲した曲と20歳や30歳頃に作曲した曲ではクォリティが全然違います。

つまり天才と言われる音楽家も、常に努力を怠らず、音楽的才能を開花させるために前進を続けていたのです。

 

ですので「自分には音楽の才能が無いから、子供に音楽をさせても無意味だろう」とか、「楽器を始めたのに全然上達しないから自分には音楽の才能は無いのだろう」という考えは大きな誤りを含んでいると言えます。

スポーツと同様に、音楽も続けていれば、いつか「もう少し練習がしたい」や「この曲が弾けて嬉しい」などと感じる瞬間が訪れるはずです。

天才や神童と言われる音楽家は、幼少期にこのような感情を経験できた人だと思います。

「好きこそ物の上手なれ」と言うように、語弊を恐れずに言えば、とどのつまり「音楽の才能がある」というのは「音楽を好きになれる」ということと同義であると言っても過言ではないでしょう。

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